2008年度(平成20年度)より、福島県内の建築系高校生の学習成果を発表する場として、また、卒業設計の優秀者を表彰しその能力をたたえる場を設けることにより、同高校生のレベルアップに貢献する事を目的として開催しております。
今年度は、県立福島工業高校、県立郡山北工業高校、県立会津工業高校、県立勿来工業高校の卒業設計作品を対象とし、各高校の優秀作品3点12作品を選定。2月21日、福島市の県建設センターで4年ぶりに表彰式を開催し、受賞4校12人に賞状、盾、記念品を贈呈し高校生活3年間の集大成をたたえました。また式終了後の懇談会では、来賓など出席者より、将来を担う高校生にエールが送られました。なお受賞作品は福島建設工業新聞紙上で紹介したほか、3月13日~14日の二日間、コラッセふくしま(福島市)5階にて展示いたしました。
安藤 正道
第16回福島県建築系高校卒業設計表彰にあたり、一般社団法人福島県建築士事務所協会を代表して御挨拶を申し上げます。
今年度は4校から12名の皆様が表彰されることとなりました。受賞された皆様、誠におめでとうございます。
始めに、本表彰は平成20年度よりスタートし、今回で16回目となります。開催にあたりましては、福島県をはじめ県教育委員会、その他建築関係団体のご後援・ご協賛をいただきましたことに、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
また、本表彰は、高校において建築を学び卒業するにあたり、各校の設計課題のテーマに対し、設計主旨、設計図、パースが適切に作成されているかなどを審査し、特に優秀な作品として認められたもので、更には高校生として必要な学業の成果が評価されたものです。三年間の努力に改めて敬意を表します。
さて、ここで、我々建築業界を取り巻く現状についてお話させていただきます。
今回の能登半島地震では、災害復旧に向け、建築業界の果たす役割は重大なものとなります。一方で、不安定な世界情勢からの資材高騰など建築業界を取り巻く環境は、大変厳しい状況にあります。更には、担い手の高齢化や、若い方が敬遠する職種になっていることには、大きな危機感を感じています。今後の建築業界の継続・発展を考えると、皆様の「若い力と新しい創造力」が是非とも必要なのです。
そこで、今回は、表彰式後に、楽しいイラストにより建築物の紹介をしている画文家 宮沢洋様の講演会を開催し、県内の魅力的な七つの建築物をご紹介いただきました。これらの建築物は、地域の方々や、訪れる人々に元気を与える存在となっています。
若い高校生の皆様には、先人が残した身近な魅力ある建築物に触れ、建築に感心を持っていただき、ひいては、今後の建築業界の「担い手」になっていただければと思っています。
結びに、これから更なる研鑽に励まれ、「これからの福島」を支えてくれる人材に成長されますことを期待しています。
また、受賞された皆様はもとより、関係者の皆様の益々のご活躍とご発展を祈念し、ご挨拶とさせていただきます。
福島県、県教育委員会
一般社団法人 日本建築学会東北支部福島支所、公益社団法人 福島県建築士会、
福島県建築設計協同組合、公益社団法人日本建築家協会福島地域会、
一般社団法人 福島県建設業協会、一般社団法人福島県建築大工業協会