主要前面道路より望む学校全体の景観を意識した配置計画である。ゾーニングは、強い西風を考慮して校舎ゾーンを東側に、スポーツゾーンを西側に配置し校舎への風当たりをやわらげた。また、スポーツゾーンの施設は地域開放できる。校舎ゾーンを南側いっぱいに配置し、北側正面アプローチ空間(正門、ロータリー、バスプール、駐車場等)を広く取った。 |
廊下や間仕切り壁による空間の細分化は極力避け、可能な限り透明、半透明な仕切とした。ここでは外部空間も内部空間も等価に扱われ、空間の向こうに緑が見え、その向こうにまた空間が見えるような、内外が重なり、一体に溶け合う透明で広がりを持った空間とした。また、太陽熱を有効利用するよう、エアーソーラーシステムを導入した施設である。 |
都市型でクオリティーとライフスタイルを兼ね備えたステータスを重視した平面計画で、自然光と風を充分に取り入れ、眺望にも満ちた空間とした。また、ボイドスラブ工法とモンスラブを採用して複雑な平面計画に対応し、自由な室内設計ができる。遮音性、断熱性、耐震性にも優れている。 |