只見川沿いのすばらしい景勝地に、1200年の歴史を持つ温泉施設を再生する計画である。基本的に敷地の形状はできる限り変えず、既存建物の面影を色濃く残し、町民のみなさんが慣れ親しんだ山の懐にとけ込む原風景のような外観とした。内装は外観同様土間仕上げの玄関、地元杉板張りの低い天井と床、昔懐かしい木造校舎のような階段等、自然素材を活かし、現代人が求めている「癒し」を随所にデザイン配慮した。 |
会津坂下町(人口18,000人弱)のほぼ中心に位置するキリスト教会の道路拡幅による改築計画である。敷地、予算等限られた条件の中、多様な利用形態に最大限対応できるよう仕切壁を全て建具とし、人数によりフレキシブルに対応できるよう計画した。外観は左右シンメトリで単純な切り妻端折屋根とし、黒色縦板張りと石貼り、又、ステンドグラス額の板張り風ドア、そして中央にモミのシンボルツリー等により、印象強い教会を表現した。 |
只見川を見下ろす小高い場所で、数年前の統合により廃校となった小学校跡地に計画する多目的施設である。町の約90%が山岳地帯で全国有数の豪雪地帯という厳しい地域環境の中、町民の行事の数々…バレーボール・ビーチバレー等球技及び、式典・講演・小規模な演奏会・演劇はもとより、カラオケに至るまで、小規模ながら多目的な空間をフレキシブルに対応可能な複合施設で、電動移動椅子(242席)を備えた文化施設を併せ持つ体育施設である。 |