詩人草野心平の世界を建築的に表現することと、環境との調和を考慮し、周辺の豊かな自然に溶け込んだ建築を目指しました。木、土、石といった自然の素材を使い、屋根の大部分を緑化させ、自然の息吹を感じる新しい環境の創出を試みています。小玉ダム建設のための仮設事務所の敷地として乱暴に造成し、失ってしまった美しい自然を再生させることが、草野心平記念文学館の建築にふさわしいと考えました。第18回福島県建築文化賞優秀賞受賞 |
旧校舎の老朽化に伴う校舎建替工事。平均降雪量18m、積雪量3mの豪雪地域で「耐久性のある」「暖かい」「雪処理の楽な」小学校が設計条件でした。既存校舎を使いながらの建替工事であり、建物の位置や形状が限られてくる中で諸条件を満たすために吹抜、北側教室、ダブルスキン、全館暖房、高性能化等、従来の学校になじみのない提案をしている。基本設計時に児童、教職員、地域住民が参加するワークショップを行い、共通の学校イメージを持つことで様々な提案をスムーズに取り入れることができた。第22回福島県建築文化賞正賞受賞 |
県内初の新型特養。60床の小規模生活単位型完全ユニットケア方式で家庭的な雰囲気の介護を目指した。小高川沿いの豊かな自然と隣接する保健センターとの調和を図り、敷地の有効利用、管理のしやすい構造、環境への配慮等を考慮。入居者らが交流できる“みちくさ横丁"を施設中央に、横丁を囲む形で6つのクラスター型ユニットを配した。自然採光で明るく木の香ただよう心安らげる空間、全室外庭に面し中庭散策ができる。使い馴染んだ家具の持込みや飾付けで日常生活の延長となる配慮をしている。第24回福島県建築文化賞準賞受賞 |