ご質問ありとうございます。
5.4.4(2)の柱・横架材との取合いでは、「大壁仕様の場合は、胴差、梁、桁、土台、柱などに釘打ち」としており、基本的には間柱でなく柱で継ぐのを原則としていますが、この条件を満たす間柱の寸法については、住宅金融支援機構の仕様書等で45mm×100mm以上としており、この数値を目安としていただいてもよいと考えます。
なお、45mmでは施工精度上、釘の端あきを確保できない場合もあることから余裕のある寸法としてください。
また、構造用合板等面材による耐力壁の仕様は、昭和56年建設省告示第1100号(最終改正平成16年9月29日国土交通省告示第1171号)に示されています。継手部分については、告示第1第一号の括弧書きで以下のとおり示されています。
材料を継ぎ合わせて打ち付ける場合には、その継手を構造耐力上支障が生じないように柱、間柱、はり、けた若しくは胴差又は当該継手を補強するために設けた胴つなぎその他これらに類するものの部分に設けたものに限る。
ご質問ありがとうございます。
この仕様書の屋根工事については、既存資料(参考図書)及び福島県瓦工事業組合連合会、福島県板金工業組合等県内の関係団体の意見を勘案し、県内の瓦葺き工や板金工によって施工される場合にもっとも最適かつ自信を持って性能を担保できる仕様としています。
よって、鉄板葺きや瓦葺きでは、性能がより担保できると考えられる120mm以上の立ち上げとしています。また、スレート葺きでは、メーカー仕様が定着している状況から60mm以上としました。
この仕様書は、これまで普及している一般的な仕様書を参考に作成しております。個々の仕様・基準の工学的裏付けをすべて確認している訳ではありません。仕様書作成のための検討会において、これまで使ってきた仕様や基準で好ましいものを採用し、好ましくないものは削除するとの方法でこの仕様書が作成されているということをご理解ください。
なお、参考とした図書を再度確認しましたが以下のとおりです。
【住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)】
鉄板葺き:120mm 瓦葺き:120mm
スレート葺き:60mm 銅板葺き:60mm
【日本建築学会】
鉄板葺き:120mm 瓦葺き:120mm
スレート葺き:60mm 銅板葺き:60mm
(両仕様書とも、この違いに関する具体的説明はありません。)
また、日本建築学会等の学術論文をインターネット等により調査しました。「外壁の雨押え納まり部の防水設計のための基礎実験」という論文がありますが、壁体内への侵入を外部圧力差、立ち上がりの高さ、漏気面積(壁体の気密性と考えられる)から分析していましたが、屋根材による比較検討はなされていないようです。
この「木の香るふくしまの家工事共通仕様書」は、新たな建築材料の開発、工法の進歩、伝統工法や材料の再発見、さらに皆様からの意見を参考に改良・改善してまいりますので、今後ともご意見や情報の提供をお願いいたします。
頁 | 項目 | 事項 | 事項における位置 | 誤 | 正 |
---|---|---|---|---|---|
4 | 2.3.2 | 足場設置 | 上から1行目 | 行程計画 | 工程計画 |
16 | 4.5.1 | 一般事項 | 上から6行目 | (外壁通気構造) | (10.1.4外壁内通気措置) |
54 | 6.3.4 | 谷ぶきおよび壁との取合い | 図609の下右側 | 雨押え包み板120m以上 | 雨押え包み板120mm以上 |
75 | 7.5.3 | 壁・床・天井または屋根の施工 | 図710 ア | 防湿機密フィルム | 防湿気密フィルム |
79 | 7.6.3 | 省エネ対策等級2相当の開口部 | 上から21行目 | 地域IIIおよびIVにおける省エネ対策等級3相当の | 地域IIIおよびIVにおける省エネ対策等級2相当の |
125 | 14.4.7 | ガス漏れ警報器 | (2) | 僕給されるガス | 供給されるガス |
木の香るふくしまの家工事特記仕様書(平成20年度)(Excel:159KB)
木の香るふくしまの家工事特記仕様書(長期優良住宅)(Excel:214KB)